鏡の前で魔女が思うこと

お肌の悩み。生きている全ての女性に共通する悩みのうちのひとつではないだろうかとさえ思うほど、それは深刻で重大なものだ。

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しかしやっかいなのは、年齢や生活習慣、果ては思考回路によって、悩みの種類や数は千差万別、星の数ほどあるということだ。

かくいう私も花も恥じらう10代のときにはニキビに肌荒れに鏡を見てはため息をつき、自分には老いは来ないと信じていた20代のときには覚えたての化粧をして暴飲暴食にあけくれ肌を身体を酷使し、もうニキビは吹き出物という名に変わった30代の今、鏡を見てまざまざと思い知るのだ。時間の流れは全ての生き物に等しく、老いは誰にも来るということを。

最初は全力でその老いに立ち向かった。時間よ戻れ、肌よあの頃を思い出せと念じながら、有名なアンチエイジングの化粧品を肌にこれでもかと与え続ける。それがいつしかこの化粧品を使い続けなければ老いる、老いは怖いという強迫観念にさえ姿を変え、鏡に向かう私の姿はさながら不老不死を心から望む魔女のようであった。

そこでふと気づいたのだ。

今の私は実に恐ろしく醜い。これで本当にいいのか、と。

アンチエイジングを諦めるとか、ケアをすることを否定しているわけではない。ただ、心までそれに支配されては本末転倒なのではないかということだ。

真の美しさとは何か。その答えを求めて今日も私たちは鏡の自分をじっと見つめる。